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アーモダインのひみつ その2 [その他]

前回に引き続き、アーモダインの設定について書いてみます。

・武装
ゲーム中の世界において、アーモダインは決して「最強兵器」という訳ではなく、厳しく定められた兵器条約をギリギリすり抜けて採用された、場当たり兵器という設定になっています。
条約では、本体に固定武装を装着することが認可されていません。アーモダインは、単体では攻撃力を持たないという前提で使用されているものなのです。

「パンチで攻撃できるじゃん」と突っ込みもありそうですが、手(マニピュレータ)は、武器を持ったり、作業を行ったりするための繊細なものです。ファイター機でもナックルやバンパーを装着せずにパンチをすれば、指などが壊れてしまいます。
まあ、一回は攻撃可能と言えるかもしれませんが、相手に与える効果は犠牲にした手よりも小さいでしょう(うまく目潰しでもできれば、効果あるかもしれませんが)。

・装甲
戦闘では、敵に面する前方からの攻撃が一番激しくなるため、アーモダインの前面は最も強固に造られます。逆に言うと、弱点となりうる機構や突起物を設置するのは避けなければなりません。それで、アーモダインの前面デザインは単純で「のっぺり」しているものが多いのです。
アーモダインの多くはジェネレータ(燃料電池)のための吸排気口を持っていますが、これも弱点になるため、ほとんどの場合背面に設置されています。
(火星機体では、前側面に小型吸排気口を持つものもあります)。

・膝ガード
アーモダインの共通デザインとして、ひざ上から伸びる「ひざガード」があります。これは、実際には(アーモダイン全体に何か共通する特徴を入れようという)デザイン先行で決まったものなのですが、機能的にも利にかなったものになりました。

ひざ関節は弱点のひとつですので、守る必要があるのは当然です。この場合、すね部分から装甲を伸ばしても良いのですが、ゲームの世界では、アーモダインの最大の敵はアーモダインなので、上方からの攻撃をガードできる方が関節に被弾しにくく、より良いわけです(だからちょっと短足に見えるという・・・)。

また、この形状ならひざを付く姿勢をとる際、ひざガードが地面に付くため、ひざ関節そのものを衝撃から守れるという利点もあります。火星のアーモダインなどには、接地時の衝撃吸収用としてこの部分に黒い硬質ゴムパーツを装着しているものもあります。

・足底
アーモダインの足底にも硬質ゴム素材が付けられています。これは衝撃吸収や滑り止めの意味と、市街の舗装道路などを歩く際に、道路を破損しないためです。あの重量で金属の足だったら、舗装路はボロボロになってしまうでしょう。ただし、旧式機体にはこのパーツの無いものもあります。

・・・と、そんな感じで、アーモダインのデザインは数々の設定を秘めているわけなのです(制約が多くて、デザイナーの沙倉さんやかいろうさんにはご苦労かけました…)。

これらの設定を念頭にアーモダインを見ていただくと、表面的なものだけでない、機能的な美しさを感じてもらえるのではないかな・・・なんて思います。

大宮ソフト 神宮


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